事務所通信1月号
トピック:2024年はこんな年! 世の中の動きをチェックしよう
2024年には、会社の経営に関わるさまざまな制度改正が予定されています。
例えば、次のような制度改正があります。
@電子取引データの電子保存の本格義務化(1月1日〜)
A暦年課税制度・相続時精算課税制度の見直し(1月1日〜)
B建設業・自動車運転の業務・医師の残業規制開始(4月1日〜)
C相続登記の義務化(4月1日〜)
Dフリーランス保護新法施行(秋ごろまでに施行予定)
E社会保険の適用拡大(10月1日〜)
自社で対応が必要となるものを事前に把握し、準備を進めておきましょう。
経営:黒字経営への道しるべ(第6回/最終回) 自社の「必要利益」をしっかり認識しよう
「経常利益」は、限界利益から固定費を引いた残りで、
経営の総合的な成果、いわば社長の「最終成績」ともいえる数字です。
経常利益がマイナスであれば、慢性的な資金不足を引き起こしかねません。
また、たとえ経常利益がプラスでも、自己資本の蓄積が少ない場合は、
借入金を返済するための元本等となるため、キャッシュとして残るまでには至りません。
法人税等の納税資金を準備する必要もあります。
こうしたことから、安定した経営を継続するために、
毎期、黒字化を目指していくことは非常に大事です。
黒字決算を実現するには、「PDCAサイクル」と呼ばれる業績管理の実践が必要になります。
それは、期首に立てた計画(Plan)に沿って行動計画を実行(Do)し、
計画と実績の差異を検証(Check)し、
課題や変化への対策を考え実践(Action)すること――です。
PDCAサイクルの前提となるのが、正確な月次決算です。
月次決算を行って変動損益計算書を確認していると、
早期に課題を発見し、打ち手を検討することが可能になります。
経営:これから増える? 「ペポルインボイス」って何?
インボイス制度の開始後、
PDFをはじめとした電子データによる「電子インボイス」を受け取っている会社も多いことでしょう。
電子インボイスの一種で、世界各国はもちろん、
日本でも現在導入が進んでいる「ペポルインボイス」。
その主な特徴は次のとおりです。
〇送信/受信側が同じシステムを利用していなくてもデータのやりとりが可能
〇発行者名・品名・取引金額等のインボイスの記載事項について、
受信したシステムでその内容を正確に読み込めるため、請求書の確認・仕訳入力が楽になる
ペポルインボイスの送受信には、
「ペポルサービスプロバイダー」に認定されている企業と契約を結ぶ必要があります。
その点、TKCは、「ペポルサービスプロバイダー」に国内で初となるタイミングで認定されています。
また、TKCのFXシリーズ・SXシリーズを利用している場合には、
標準機能でペポルインボイスの送受信が可能です(送信機能は今後順次搭載予定)。
ペポルインボイスの利用を検討されている場合は、当事務所にご相談ください。
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