事務所通信3月号
消費税:インボイス制度の素朴な疑問D
経理業務への影響と今、知っておくべき注意点は?
インボイス制度による経理業務への影響を確認しておきましょう。
@請求書等(請求書、納品書、領収書など)のどれをインボイス(適格請求書)にするかを決めます。
また記載項目が追加されるため、
請求書等の様式変更、販売管理・請求書発行システムの設定変更などが必要になります。
Aインボイス制度では、消費税額の計算方法の見直しが必要なケースもあります。
当事務所にご相談ください。
B制度の実施後は、受領したインボイスの記載項目を確認し、
10%と8%の税率、免税事業者等からの仕入を分けて入力する必要があります。
C従業員に対し、インボイス制度の周知とともに、
免税事業者等からの仕入の注意点も踏まえた経費精算ルールの見直しが必要です。
会計:どうする!? この売掛金 〜売掛金管理編〜
売掛金の回収には、日頃の管理が大切です。
まずは、請求の締切日と支払日、支払方法(振込、手形等)など、約定をきちんと把握しておきます。
入金があれば、どの取引先か、請求金額と合っているか、
約定どおりか、などを売掛金台帳で管理します。
売掛金が未回収の場合、その原因の確認が解決の決め手になります。
自社の請求もれやミス、商品・サービスへの不満・クレームなど、
売掛金が支払われない原因が自社にあるときは、
顧客への早急な対応や再発防止策をとるなど、信用回復に努めましょう。
取引先において、納品後の検収が未実施、
経理ミスなどの理由で支払いが遅れていることもあります。
日頃から取引先とのコミュニケーションを図っておくことが大切です。
トピック:令和4年度から 成年年齢、年金、育休が変わります〜事業や暮らしにどう影響する!?〜
令和4年度は、成年年齢の引き下げ、年金制度、育児休業などの改正が行われます。
○4月から成年年齢を18歳に引き下げ:18歳から親の承諾なしに契約が可能になります。
○在職老齢年金の見直し:
4月から「60〜64歳の在職老齢厚生年金」の支給停止基準が28万円から47万円に緩和されます。
在職中の老齢厚生年金受給者(65歳以上)の年金額について
毎年10月に定時改定が行われます(在職定時改定)。
○パート等への社会保険の適用拡大:
10月から、従業員101人以上の企業で働くパートタイマー・アルバイト(学生は除く)は、
月額賃金8.8万円以上や週の所定労働時間が20時間以上などの一定条件を満たすと
社会保険への加入が義務化されます。
○介護・育児休業法の改正:
4月から、育休取得等について個別の周知・意向確認などが義務化されます。
10月からは子の出生後8週間以内に4週間まで出生時育児休業取得が可能となり、
さらに育児休業の分割取得(2回まで)も可能になります。
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