今回は利益剰余金の資本組み入れです

利益剰余金の資本組み入れ

利益剰余金の資本組み入れ

 

 

お疲れ様です。職員Nです。

 

前回から引き続き現金支払いの伴わない増資の話です。

 

デット・エクイティ・スワップの話は前回しましたね。

 

今回は利益剰余金の資本組み入れです。

 

利益剰余金とは会社の内部でプールされている利益や、

 

配当を出す際に積み立てなければいけない利益準備金のことを指します。

 

プールされた利益はその他利益剰余金、繰越利益剰余金と呼びます。

 

この繰越利益剰余金を資本金に振り替えることを、

 

利益剰余金の資本組み入れと呼びます。

 

簡単に言うと、前期までに儲かった分を使って増資することです。

 

実はこの利益剰余金の資本組み入れは、

 

平成18年の会社法施行から禁止されてしまいました。

 

それ以前は普通にできたのですが、会社法施行に伴い、

 

資本と利益(原資と運用益)を明確に区別するためです。

 

しかし、各種団体の要望により、平成21年に会社計算規則が改正され、

 

現在では認められるようになっています。

 

デット・エクイティ・スワップと違い、利益剰余金の資本組み入れは

 

B/S上の純資産の部の中での異動のため、

 

帳面上の財政状態に変化はありませんが、

 

現金支払いを伴わず、利益が出ている会社におすすめです。

 

増資を考えている際は、

 

ぜひ、現金支払いを伴わない方法があることも参考にして下さい。

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