予算編成
予算編成
予算編成とは、通常、短期利益計画の結果を受けて、次年度の行動計画
(販売活動、生産活動、購買活動などの計画)を貨幣的に測定及び評価し、
これを総合編成して予算表(予算損益計算書、予算貸借対照表など)を
作成することをいう。
予算には、対象とする期間の違いにより、
短期予算(次年度の企業活動全体の予算で基本予算や総合予算と呼ばれる)、
長期予算(5年から10年にわたる長期の予算であり、設備投資予算などがある)、
継続予算(1ヵ月経過するごとにその月を除き、次期の1ヶ月を追加する方式であり、
ころがし予算とも呼ばれる)がある。
基本予算編成手続
基本予算(総合予算)は、次年度の企業活動全体の予算であり、
期間的利益計画や利益統制などに持ついるために編成される。
原価計算方式と基本予算編成手続
基本予算編成手続には、採用する原価計算方式により、
全部原価計算方式による基本予算編成手続と
直接原価計算方式による基本予算編成手続がある。
全部原価計算方式による基本予算編成
全部原価計算方式による基本予算編成において、
損益計算書の売上原価及び貸借対照表の期末製品(仕掛品)は、
全部製造原価により計算される。
なお、年間正常生産量(基準操業度)と年間計画生産量が異なる場合には、
予定操業度差異が算定され、損益計算書上、売上原価に賦課する。
直接原価計算方式による基本予算編成
直接原価計算方式による基本予算編成において、損益計算書の変動売上原価および
貸借対照表の期末製品(仕掛品)は、変動製造原価により計算される。
なお、固定製造原価は、期間費用として全額損益計算書に計上される。
お問い合わせフォーム