連結会計W
取得後連結第2年度
連結第2年度における開始仕訳は、
連結第1年度に行った連結修正仕訳を累積したものである。
したがって、基本的には連結第1年度の連結修正を繰り返し行えばよい。
ただし、連結第1年度における連結損益計算書および
連結株主資本等変動計算書の項目については、利益剰余金などの増減項目であるから、
連結第2年度以降においては、利益剰余金期首残高などの増減として処理する。
連結財務諸表の作成手続きは次のとおりである。
- 子会社の資産および負債について支配獲得日の時価によって評価する
- 親会社と子会社の個別財務諸表の金額を合算する
- 開始仕訳を行う
- 当年度における連結修正を行う
@連結第1年度の修正
(イ)支配獲得日における親会社の投資と子会社の資本の相殺消去
連結第1年度と同じ処理を行う
(ロ)のれんの償却
連結第1年度ののれんの償却を行う。なお、のれんの償却は、
損益にかかわる修正項目のため、利益剰余金期首残高の減少として処理する。
(ハ)当期純損益の非支配株主持分への振替え
連結第1年度の当期純損益のうち非支配株主持分相当額を
非支配株主持分に加減する。
なお、当期純損益の非支配株主持分への振替えは、
のれんの償却と同様に損益にかかわる修正項目のため、
利益剰余金期首残高の増減項目として処理する。
(ニ)配当金の修正など
@のれんの償却
A当期純損益の非支配株主持分への振替え
B剰余金の配当の修正
Cその他有価証券評価差額金の非支配株主持分への振替えなど
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